アビゲイルのレッスン:どこが「上手い」のか?第2弾

昨日につづき、写真を見て「この部屋は何が上手くいってるのか?」を考える、アビゲイルの教育的コーナーの第2回目です。

Why it Works | Abigail Ahern.

今日はこのお部屋。まずは答えを見ないで考える・・・・

この部屋は見るからにカッコいい感じで、アビゲイルも「非常に美しい。色の配色も、家具も。」ということで、気に入ってるのかと最初は思ったんだけど、実は「でも、全部が上手くいってるわけじゃなく」て、ダメな所もある、ということなのです。ですから、今日のは「どこが上手くないのか?」ということに。

そのダメな所は何か。

(引用)

部屋のデザインで本当に成功するには、カギとなる要素を必ず取り入れないといけない。どんな部屋でもどんなスタイルでも、どんな国だとしても、カギとなる要素(キー・コンポーネント)を。

この部屋は、美しい部屋なのだけど、最初に(少なくとも私が)パッと思うのは、「ちょっと”足っぽすぎる”(訳注:LEGGYなんだけど、足が細くて長いのを表す言葉ですが、訳が「ひょろ長い」とでもいえばいいのか)」。普通は、「足っぽい」のは良い事なんだけど、この部屋だとダメで、何と言うか、ひょろっとしすぎて、ほとんどクモの足っぽい気分が感じられてしまう。

その雰囲気をかえるために、足元のどっしりした椅子などを置いたり、厚みのあるコンソール台やサイド・テーブルを置くなど、したい。だって本棚(訳注:右側の骨組みみたいなの)が、ますます、ひょろひょろ感を上げてしまってる。

さらに、2つ目の点は、木の質感とレンガの壁の質感はカッコいいけれども、質感のコントラストが不十分。椅子にかけた布も硬質なので同じ調子だし、全体的に「男性的」とでもいう硬さ。

3つ目のポイントは、色味が少し欲しい。さりげなくでいいので。例えば、緑の植物や陶器でもいい。私自身もいつも、カラー・パレットは抑え気味に、とは言うけれど、ここまで抑えてしまうと、「一次元」的すぎる(訳注:まあ変化がない、単調といったニュアンスも含まれましょうか)。

あと、最後に、いつも言うことだけれども、部屋を眺めて、すぐに「読めて」しまう部屋は、ダメということ。感覚的な旅をさせてくれるような、視線が隅から隅へ目移りするような、そういう部屋ではない、ということ。別の言い方をすれば、レイヤー(重なり)が足りない。その結果、部屋が、平坦に単調に読めてしまう。

(引用おわり)

 

うーん、今日の部屋なんか、個人的には好きなんですけど。でも住むには、たしかに居心地や温かみはないし、飽きてしまうかもな。そう言われれば。「クモの足」っぽい・・・確かに(笑)。

 

アビゲイルが言うには、この「どこが上手い?」コーナーをやってくれ、という要請が沢山きているそうだ。もともと、彼女は、いつも、コメント欄やフォーラムでも、質問にはマメに答える方なのですが、それ以外にもメールで写真なんかを送ってきて「自分の部屋のどこを直せばよいのか?」って質問する人が、答えきれない程いるらしい。それで、多少、部屋の読み方がわかれば、自分でどこが良いか、どこが悪いのか、わかるようになるんじゃないか、と思ったらしいです。

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今日の記事 :Why it Works | Abigail Ahern.

オリジナルサイト Original Site:アビゲイル・アハーン のブログ http://abigailahern.wordpress.com/

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