このブログの右の人気記事に、かならずいつもランクインするのが、このIKEAの記事で、そんなに凄いという部屋でもないので、いつも「なんでかなー」と思っているのだけれども、やっぱり多分イケア、で検索してやって来る方が多いのかという気がします。
一応、時々つぶやいているのだけど、イケアは日本のインテリアにものすごいプラスをもたらしたというのは確実だし、港北の店に行くと、その日本従来製品と全く異なる品ぞろえ、トレンド物の価格設定の安さ、など、ものすごいな~と感心しているのですけれども。でも、やっぱり、見て回るだけでも時間を忘れる港北店で、つい、小物などの素敵さにこれもいい、あれもいい、なんてやっていては、自分の選択眼とか個性が鈍る!!という危機感もあって、いつも誘惑を振り切り薄目で足早に駆け抜けるようにしていますのですが・・・(それでも、毎回そこそこ変なものを買ってしまう・・・)。会計の周辺で、イケアのユニホームの日本人スタッフに混じって、明らかに「北欧」な、髪の色素の薄いマダムなんかがその場をしきっていて、「この店は外国資本で、日本ではないのだ」ということをまざまざと実感したりする経験も(別に私はいいけど)。電気製品なんかのクオリティはイマイチじゃないですか(発熱が半端ない)。そんなのは現地生産すればいい、と思うけど、そこらへんグローバルに製造を一元化する所で、コスト削減してるんでしょうね・・・(船便代かけても)。なんて、イケア一つでも、いろいろ日本とかグローバルビジネス、なんてことを考えさせられ、貴重な体験をさせてもらえる、ユニークなお店です。
まあ、ただニーズがあるということで、今日もイケアファミリーから紹介してみます。いや、ページを開いた家が、「ノラは、前夫と暮らしていた家で新しいパートナーと生活することになるとは想像もしていませんでした。さらに、家の2階には前夫の祖父母が暮らし、隣の家には前夫の母親が住んでいるというオマケ。」(改訳。強調してみました)という始まりで、「え゛~!!」と、いうわけで、記事にしないわけにはいかない。
いろんなアイテムを上手に組み合わせた家. ikeafamilylivemagazine.com
ノラさんは、再婚で子供3人。再婚相手も再婚で、子供が2人。という再婚カップルのようです。上が、イケアでそろえたキッチン。この家は、全部イケアでそろえたんじゃないか?
その、前夫さんの家だそうですが。家自体の作りや窓の外の緑など、ものすごく恵まれた家ですけど、ノラさんのコメントで「前夫は、以前からこの家は彼のものというより私のものだったと言います。」だって。日本は、まだまだ家族の多様性は少ない方かもしれないし、離婚すると、子供とあんまり会わないとか、そういう風潮がどうしてもある気がするけど、海外などは、(また出典は海外ドラマですが)、毎週末、離婚カップルの子供が離婚した親の家を行き来したり、学校のお迎えなんかも離婚後でもお互いの新しい恋人なんかも関わりながら、助け合ってたり(離婚しても良い友達、なんていう綺麗事じゃなくて、お互い「あいつはしょうがない奴で離婚して良かった」とか文句いいなんがらも子供の親という立場を両方がちゃんと保持してゆく、子供も、そういうものだというスタンスで離婚した両親と交流する、っていうような社会が出来上がりつつあるのかな・・なんていう風に見えます。共同親権も普及してるし(日本は、まだまだです。)日本は母親に子供が引き取られ、お父さんとは「別れたから会わせません!」なんてことが、結構、母親の正義になったりするケースもあったりする。
まあしかし、ノラさんのように、前夫の親とも・・・ってのは結構レアかな。でも、孫と祖父母っていう関係だと、そんなに変でもないのかもしれないな、と思います。再婚同士でお互いの子供も、交流したり、お互いが別側の親に泊りに行ったり、とか、そういう風なんだそう。記事中でも、「うちは複雑だけど」ってあるので、海外でも珍しいパターンなのかもしれません。
イケアで統一して、白で明るさを出して。まあ、普通と言えば普通で、高級感や時代感ってのは無いけど、イケアで統一するとこれだけまとまるっていう例にはなるかも。
これも、別のダイニングテーブル。
照明も、イケアなのかな、こんなのがあった気がする。
上の写真みたいに、ロゴを飾る、っていうのも、やや小市民趣味な家で、よく見かける装飾品です。この位だと、効いてる感じもする。クッションやファブリックなんかで個性がちょっと出てるかな。
IKEAでそろえた子供部屋で、子供たち。新しいパートナーさんの子供とも、仲良くやっているようだ。離婚家庭だけど、逆ににぎやかになってる、っていう面も。ほんと、何が良いか、ってのは、ケースバイケースということだなぁと。今ドラマで「明日、ママがいない」っていうのが物議をかもしてるんですか?この日経ビジネスの記事で、最後に「児童養護施設の大変な状況について書いてはみたものの、そんな苦難を抱えても、施設の子どもたちは力強く生きているし、その実際の毎日は、笑いや楽しみにも満ちている。」っていうのがジンと来ます。日本みたいに狭い社会で住んでる我々も、あまりパターンにはめて考えすぎないためにも、海外ドラマもだけど、色んなケースがある、っていうのを見るのは、頭の体操になるかなーと思います。最近ツイッターやFBなんかでも、プチ・感動ツイートとか、安直な「いいね!」とか、そういうぱっと見の分かりやすい決めつけ感動が結構目立つ気がして・・反対側からも、ちょっと見てみるっていう頭の体操も。今日の家族なんかも、そういう「こういうのがしあわせだ」みたいな枠じゃないお宅だと思うので、先入観なく「ふーん。そんな家もあるんだ」と受け入れるってのが、いいのではないでしょうか。
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今日のサイト:イケア 会報誌『live』. 2014年1月号(左のリンクは、多分最新号につながるので、過去分は、アーカイブ以外はなくなるかもしれないです。)