今日のは、20年のキャリアを持つベテラン・インテリアデザイナーの、カリフォルニアの45平米位の狭い家。ここに一人と大型犬2頭と住んでいます。スタイルは、王道のモダンスッキリ系。いつもの狭い部屋と比較しても、この家は、下の写真が全て、というくらい、本当に狭い。
Karen’s Micro Space in Marin House Tour | Apartment Therapy.
彼女は、その道が専門だけあって、十分考えた末のこのような間取り・家の広さでのこういう住み方をしているようです。
特徴的なのが、ワンルームでなくて、ウナギの寝床型で各部分仕切られている。玄関入るとすぐ、手前のソファのある、居間。その向こうがキッチン(ダイニングというのはなくて、丸いカウンターがついてるだけ)。その向こうが水周り、そして、仕事部屋、そして奥が寝室とクロゼット。かなり機能を集約してるけど、仕事部屋を独立させ、ベットもソファベッドで代用したり、というようなことはせず、必要なものはちゃんと作る、自分暮らしにマッチした間取りとしている。彼女自身からのアドバイスを以下に:
小さい所に住むということは、質素にしないといけないということではありません。小さい所に住むということは、物を選びぬいて、周りに置く物を愛することができるということです。そして、材料や物は、そもそも物の量が少ないので、最高級のものが選べる、ということです。
私の考えでは、個別のタスクに応じた独立スペースの区分けは重要です。Murphyベッド(訳注:欧米で小スペースと言えば出てくる、壁に折りたためるベッド)を寝たい時に毎度引き出すのは、大変です。昼にパッと仮眠して充電したいときなど、いちいち、ソファベッドを設置したりするのもやりたくない。サイズ・ダウンはしても生活レベルのダウンはしたくない。
細かい点で色々と勉強になる箇所も。アビゲイルがいつも「ソファは壁から離せ」っていうのが、「そうは言っても実際狭いから」と思うのだけど、この方、後ろにコンソールを置いて、そこに装飾品などを置いている。なるほど。
それ以外にも、彼女自身のお言葉で、「大きい家を一軒持つんだったら、世界に3つ家を持ったほうがいいじゃないか。小さい家は、コツがいるけど、一度住むと、もう大きい所には住みたくなくなる」と。一人暮らしならでは、とも言えますが、一理ある。さらに、わたくし、感心しましたのは、この方は、これは持ち家なのですが、上に2戸家がある集合住宅だったのを、その2戸は賃貸に出し、元のガレージにこの家を自分で(ほとんどDIYだそうだが)作った、とのこと。インテリアデザインの個人事業に加えて、自宅賃貸での収入を得る。(それに、インテリア業者が賃貸、って、ただの賃貸より、カッコいい部屋にリフォームしたりして貸せるので、高く貸せるし、良い組み合わせ)。一人暮らしならではの、老後への備えなのか、知りませんが、マイホームというのを負債にせず、そこから収益を得て生活基礎をかためる、というスタイルには、見習いたいものがあります(参考「金持ち父さん」)。
このサイトでは、元のサイトの写真の一部のみ乗っけているので、元サイトで他の写真も見てみて頂ければと思います。
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今日の記事:Karen’s Micro Space in Marin House Tour | Apartment Therapy.
アパートメント・セラピー:おうちツアー
ほかの写真は、サイトのEnter House Tour というオレンジのリンクから。