夏休みは、海外のブログも余り良い記事が無くて、更新が途絶えておりました。
アビゲイルのブログも新記事はあるのだけれど、一度、彼女のダークな部屋に対する教えを記事にすべきだろうな、と思っていました。アビゲイルの家(こことかこことかに紹介)は、ダークな青やグレーの壁ですし、彼女のダークな色への執着は業界でも有名なようです。しかし、そういえば、最近(このブログを初めてから)は、ダークにしよう!という記事は無かった。けれど、過去のブログを長く読んでいると、繰り返し「みんなダークにしようよ」という記事が出ていたものだった。結構普及してきたからかも。
昔の記事を掘り返して、彼女のダークなインテリア感の基本を押さえてみたいと思う。
今日はまだ天井が白い写真だから、導入編といったところ。
Photo from :Don’t be afraid of the dark | Abigail Ahern. (2011・5・5付けの記事), photographer, Magnus Marding
それでは記事から。
どんなスタイルのインテリアにも素晴らしく合う、深みのある暗い泥炭のような色味へみなさんをお誘いしましょう。きっと、少し勇気がいることでしょう。でも、最後の結果は、洗練された、堂々とした、スタイリッシュな大人っぽいものとなります。暗い色にするのは、腰が引けるけれども、実はほぼどんな装飾にも、非常に簡単に取り込めるのですよ。色のインパクトは、ニュートラルな色味をふんだんに足す事で和らげることができる。
私は天井から縁から床まで暗く塗ってしまうけれど、そうすると、置いてある家具等が魔法のように浮かび出て引き立ち、WOW!という効果をもたらすことができるのだけれど、それはちょっと大胆すぎるかもしれないですね。
上の写真は、私がずっと大好きなインテリアデザイナーIlse Crawfordのデザイン。彼女は、壁をダークチョコレート色に、そして縁と天井を白に残して、美しいコントラストをつくっている。そしてイームスの椅子の色。
ダークにする場合には、基本は、強目のさし色を持ってくること。そうしないと、全体の印象が陰気なものになる。下の写真も、チョコレート色を、赤と、刺し色で黄色とターコイズをきかせて合わせて、魅力ある部屋にしている。
引用終わり。
多分、日本だと、大部分の人は、白く塗りたい系なんだと思う。全部白く塗ったら、きっと素敵な部屋になる!みたいな願望がある人は多いと思うが(昔の私含め)。そういう人は、「ちょっとこれは趣味じゃない」と読み飛ばしてしまうのでしょうね・・・。
そのあたりについて、ついこの間Abigailの記事で、人の家を紹介していた記事があって、そこに、一節、そのあたりの本音っぽいのが出ていたのでした。
最初の頃は、本当にどれだけの人が、私の部屋の色が暗いと、ことさらに言いたてたことか。ブログのコメントや道端でも、いかに白が一番で、リラックスできて、云々云々--こんな暗い部屋に良く棲めるわね、等等、と小馬鹿にしたような小さい攻撃をどれだけうけたことか。自分と違うことをされると、人は居心地悪く感じて、反撃しないといけないような気になるようだ。私が気にしたかって?全然。そして今や、お店やレストラン、そして国中の家がダークの魅力を受け入れている。デコレーションは誰のためでもなく自分のためにするもの。白が好きなら白が好きで良いし、ダメだとは言っていない。ただ、新しい挑戦をすることで人生はもっと満足して充実したものになる、と私は思っています!
彼女も、今は「ダークサイドの寵児」ですけど、昔は苦労したんだな。この、ダークサイドの敵役とも言える、白信奉については、海外も根強いし、日本はもっと浸透してるんじゃないかと。モダン派も、シンプル派も、ナチュラル派も、皆、とにかく白一色にしたがるケースばかり、といっても過言ではありません。白は、スペースを広く見せる、という教えも根強い(これについては、Abigailさんからいずれ反論あり)。
そして、今回引用している過去記事にも、同様のつぶやきが。
人に、黒がおよぼす影響は面白い。黒は、人生を目を見張るほど変える力のある色(そして、一度とりつかれたら、もう戻れない)。でも人に勧めると、大体の人は躊躇して「ちょっと気が滅入りませんか」と言ったり、ヒドい場合には「Gothic(ゴシック)」とも。このGothicがでちゃうと、私はもうお酒か鎮痛剤か飲まないとぶち切れそうになる(意訳)。
このGothic, ゴシック様式、といいますが、ゴスロリ(ゴシック+ロリータ)ファッション、とかそういうのにあるように、もっと若者文化も含めて特定トレンドや嗜好を示す用語になってる。(GothicでGoogle画像検索すれば、そのイメージは一目瞭然)。おどろおどろしい中世風黒ずくめ、っていうことです。
ゴス系のコスプレなら、迷わずハリーポッターのベラトリックス。これにマルフォイのお父さん入れて、バンドをやってほしい。
まー Gothicといわれて、アビゲイルがカッカしてしまう気持ちもわかります。
それで、面白いのが、その次に続いて、
Jonathan and Simon(訳注:誰か知り合い)が日本にしばらくいたのだけど、濃灰色の建物が自然と本当にしっくり溶け込んでいたそうだ。
京都あたりかな。彼女にとっては、日本はダークサイドの理解国なんですね~。
ダークワールドにようこそ、シリーズは、また続きます。
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今日の記事 ::Don’t be afraid of the dark | Abigail Ahern.
一部引用:House Tour | Abigail Ahern.
オリジナルサイト Original Site:アビゲイル・アハーン のブログ http://abigailahern.wordpress.com/
Abigail Ahernの本
Girl\’s Guide to Decorating Abigail Ahern (著)
Decorating with Style [ハードカバー]