昨日の記事で、アパートメントセラピーの部屋改造企画のことをとりあげて、今なんとなく気に入らない部屋を、手直しする、というプロセスをサイトで追跡・サポートする企画です、ということを書きました。
これって、結構チャンスがないことで、今ある部屋をみて「素敵ね~」と思うことはあっても、それが実際どうやってそこに至ったか、というのを見るチャンスは無い。パッとゼロから、素敵なものが出来上がるわけでは多分なくて、試行錯誤とかコツコツ改良とか、そういう積み重ねが実際はあるわけでしょうが、つい結果をみて「こんなの自分には無理」と思ってしまう。
ちょうど、そしたら、一昨日くらい、アビゲイルさんのサイトで、彼女自身の部屋の、デコレーションの変遷の写真を紹介してあって、ああいうプロの方でも、自分の家をさらにより良く、居心地よく、と改善されるのだなーと感心したのでした。
Rooms in progression | Abigail Ahern.
アビゲイルのロンドンの家は、自分が世界一気に入っている場所と言う位で、彼女流のインテリア(ダークで、多重レイヤーなEclecticスタイルともいう)を体現している実例として自分のインテリアの本や記事にもよく取り上げるのですが、その進化プロセスが少しのぞけて参考になります。
そして「少し警告すると、アビゲイル流のデコレーションは簡単じゃない。」と自分で言っておられます。スタイルが一つじゃなくて、色々組み合わせるのが要点なので、難しいよ、っていうことのようです。
「でも、ビビらないで。ただ一軒の店で部屋の全てを買える、っていうことは出来ない(たとえ、私のお店でも!)ということ。面倒ではあるけれど、それだけの価値はある。だって、本当に唯一の個性のある部屋が、”ずっと居たい”と思う部屋が手に入るのだから。」
これは、アビゲイルさんのインテリアへの情熱の根源にあるもののようです。私は、今はまだ「そんなに人生変わるような部屋、ってあるのかなー」と半信半疑なのですが・・・とにかく本当に自分らしい部屋に住むことは、人生の質を変える程の素晴らしいことだ、という彼女の信念を、少しでも実感できるように、ちょっと考えてみようかな、というのもこのブログの趣旨ではあります。
それで彼女の部屋のまずは地階の居間のビフォー。
最初は、今より物が少ないけど、基本家具は今と同じものが多い。壁の本棚壁紙、ソファなど。庭も、今を知ってると、まだすごくそっけない。ラグとかランプとか色も足して、今は・・・
レイヤーをとにかく増やして居心地を増す、っていう事を念頭に置いたと言っています。
そして、今は仕事場になってる玄関階(この上のフロアが玄関階となる)。当時は、玄関入ってすぐなので、たまのお客用のおもてなしラウンジか冬の居間にしようとおもったらしいのですが、実際は、地階でくつろぐので、玄関階はほとんど使わない部屋になってしまったらしい。結果、放置モードで、「魂のない」部屋になってしまった、と。
そう言われて見ると、「魂がない」感じに見えてしまう・・・。
それで、思い切って、仕事場所にしてしまおう、ということで、フロア全体をスタジオに。
仕事場の方(上記写真手前側の部屋)の今の写真は、以前の記事で紹介しました。
上記写真奥側の暖炉の部屋は、今は仕事場のくつろぎスペース、といったところでしょうか。「毎日使っている!」と。
そして、寝室。ここは先日の記事でも改造ビフォーアフターが出てましたが。。
以前はこう。「面白みがなくて退屈の極みだった」と本人談。
この段階から彼女はしばらく悩んでいたようなのですが「Wasn’t quite sure of the vibe I wanted.(自分がどういう雰囲気(vibe)にしたいのか、十分わかっていなかった)」為だということです。
そこから、テキスチャー(素材などの質感)を、壁、モロッコのラグなどで足しまくった、と。またアビゲイル節ですが「全ての人に(郵便屋さんにも、犬の先生にも)言いたい。テキスチャーはハーブみたいなもの。足し続けること。」犬の先生って、何の先生なんでしょうか・・。犬のしつけ教室、か?
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今日の記事 :Rooms in progression | Abigail Ahern.
オリジナルサイト Original Site:アビゲイル・アハーン のブログ http://abigailahern.wordpress.com/