GQの男子のリノベシリーズから、以前もご紹介しました。
1回目 番外。形から入る。国内事例。
このシリーズ、他にも何件かあるので、のりかかった船で、紹介しておきます。悪くないんです、別に。突っ込みは気にせず。
まず81平米の港区マンションを750万でリノベした案件。29歳の青年です。
前の2件と同様、スッキリ、天井コンクリむき出しで天井高、無垢フローリング等、男子キーワードが飛び出す。レンガ風壁、良いですね。デスクスペース。いいんじゃないですか。ただ、この椅子、コルビジェの椅子だけど、一昔前、建築雑誌なんかの家とか、成金の家なんかにおかれる高級家具の、お約束の椅子なんだよね。憧れ、なのか。なんか、また「形から入るな~」と思ってしまいました。
靴が好きなんだそうです。本棚もちょっとありますね。几帳面な方なのですね。
いやしかし。「このあたりは新築だと坪当たり400万円以上が相場。中古を買って20~30万円かけてリノベすれば、新築同然の設備と好みの間取りの部屋が新築マンションの50%以下で手に入るため、コストパフォーマンスが高い」。
本当にそうですね。こういう男子憧れの家は、貸す際にも、相場より高めに貸せて、かつ人気も高い。港区のマンションなら、資産価値も高い。自分の家にお金をかける、という発想でなくて、掛けたお金を回収することまで見据えたリノベーション。女は(統計的に)、都心の中古物件より、郊外の新築案件が好きじゃないですか。「まっさらなキッチンが欲しい」とか言って。でも、それって、新築分にかけるお金を捨ててるようなものなんですよね。転売する際は、家価値は(郊外なら特に)ゼロに近くなりますもん。すでに新築プレミア価値分安くなってる中古物件を、少し手をいれて住むほうが、絶対にお得なんですけどね。
ただ、このブログでいつも紹介しているような家を見慣れてくると、壁の空きが気になる。アートを掛けるとか。照明をつけるとか。家具、ソファもあったほうが居心地がいいのではないか。本棚もカッコいいよ、とか余計な心配をしてしまう。玄関の横の壁なんか、絶好のアートウォールなんですが。
2件目:
これ、マンションです。3000万の物件を、570万かけてリノベ。場所は板橋なので、やや郊外(東京都23区内の内側寄り、下町は、狙い目)。家族持ち。
今回の男子キーワードは「趣味の自転車(バイクということも)を直接乗り入れられる土間」。天井は当然コンクリ(笑)。しかし、これは、右の障子戸みたいなのとか、何か日本の古民家の味を出している。壁一面の棚も好み。しかし、子供もいて、この間取りは許されるのだろうか・・・。男子だな~。
GQ鈴木編集長、これでこのシリーズ紹介はおしまいです。ありがとうございました。
(2012-13秋冬メンズコレクションでミラノにて。)
注:コレクションの最中って、精一杯奇抜な格好してファッション関係者が集まるっていう約束のようです。
(髪型はファッションです。)
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