お宅拝見:番外。形から入る。国内事例。

先日の記事で、ある特定のスタイルという形から、インテリアなどにアプローチする、というような事をぽろっと書きまして、その後、こんなお宅を日本の雑誌で見たので、典型かなーと思い。以前はこういうの好きだったんだけど、今は色々と、思うところがあるので、乗っけておきます。

予算300万円でベストを模索──“世界観”を手に入れた10物件のケーススタディ « GQ JAPAN.

一応お宅拝見として、基本情報。東京56平米マンション。映像作家の豊永利明さんのお宅。1500万の物件を300万でリノベ。

写真のコピーが「白い床と白い壁」「むき出しのコンクリート」「無骨さとクリーンなミニマルさの融合する空間」と、この手の、シンプル男インテリアにかならず出てくるお約束のスタイルとフレーズが並ぶ。

そしてキッチンはかならずミニマル(洗面台も、同様)。「引き算を重ねる」インテリア。そして必ず「壁も扉も天井も取り払う」ワンルームへの憧憬。むき出しの配管と打ちっぱなしのコンクリ。

ベッドは、床にマットレスの修行僧スタイル。

そして家具はあくまでストイックに。物もなし。

まあ良いのですが。ただ、じゃあ、そのキッチンで、鍋食器はどこに置くのか。結局、足の下に、ごちゃごちゃ並べて、それを隠すためにきなりのカーテンで目隠しってのが、よくあるパターンかと。あるいはストイック極めて、台所を使わない。お茶しかのまない。という人も見たことある(そこまでゆけば偉い)。

服とか、結局裏においてあるのだとおもうけど、そこがゴチャゴチャしてても、表が綺麗ならいいのかな。結局そのスペースで何をするというのか。書斎機能は?疲れて帰宅して、その白い部屋の真ん中で、ポツンと置かれた会議室みたいな椅子に座って、それが気持ちよいというのだろうか。

結局、何を家に求めてるのか。何をしたいのか。どう生活したいのか。とか、そういうことを自分の中で考えていって、自分のスタイルをだんだん作ってゆくんだろうなと思いました。

豊永氏も、これから家具など手をいれてゆくのでしょうけれど。ちょっと、「形から入る」っていう典型みたいな気がしてしまったものですから、紹介してみました。

そう、上の寝室の椅子も典型的な。

昨日の記事で出した、実家近所のD&DEPARTMENTのカフェも、そういえば、この家具のタイプのみ集めました、っていうようなスタイルで、入るのをためらわれたんだよな~(こういうのって、このインテリアのタイプは、こういうファッションでこういう人種、みたいな1:1対応がありがちじゃないですか)。

D&DEPARTMENT
DINING TOKYO

なんていうことを思い出したりしたのでした。

いや、これ、300万でこのリノベというのは、結構よく予算を抑えてここまでなさったな、と感心します。GQ JAPANさん、他意はなく、あくまで考えるきっかけをありがとうございます、鈴木編集長↓。でも、写真リンクはダメかもな。

(注:髪型は、ファッションで、こうなさっているようです)

今日のオリジナル記事:予算300万円でベストを模索──“世界観”を手に入れた10物件のケーススタディ « GQ JAPAN.

お宅拝見:番外。形から入る。国内事例。」への2件のフィードバック

  1. いや〜,面白い記事ですね!思わず,笑っちゃいました。実は、私も我を忘れて,この様なキッチンを,厨房屋さんに注文して作ってもらい,大失敗しました。もう,毎日がストレスで、たまりませんでした。以来、一生懸命、貯金して,実用的な普通のイケアキッチンにしましたよ〜笑。ちょっと,飽きて来てるけど,当分は,交換無理です。

  2. 日本男子系は、たまに突っ込みいれてます(タグの日本とか男子)。実は私も結構以前は理想だったかもしれないです。海外だと、良い感じに、使い勝手とシンプルさが共存してる例もあるので、まだ私は諦めてないぞ~

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